縄文を訪ねる旅に出掛けませんか

縄文時代は、約1万6千年前から始まり、1万年も平和な時が続いた時代だったと言われています。大きな戦争のない状態が長く続いたことで有名な江戸徳川幕府でさえも、230年ほどしか続きませんでした。あの複雑怪奇な造形文様からなる縄文土器や、怪しくも奇妙な表情形態の土偶たち。私は中学高校の日本史の教科書数ページで得た知識しか無かった縄文時代でした。

2023年11月に栃木県からお越しになれたお客様に、「今日はどちらを観光されてこられたのですか?」とお尋ねしましたところ、「実は今回の旅は、八ケ岳周辺に多数ある縄文考古館に、国宝土偶と縄文土器に会いに来たのが目的で、日本に五体ある国宝土偶のうち二体がこの八ケ岳にあるのです。」「縄文時代の日本の中心は、八ケ岳と南アルプス周辺だった」と伺いました。縄文時代についてはにわか知識しかない私でしたが、「争いの無い長きに渡る平和な時代であった」ということに以前から興味があり、お客様からおススメ頂いた考古館を訪ねてみたいと思いました。

国際縄文学協会に入会申し込みをしましたところ、2年分の会報誌と協会発行物をどっさり郵送で送って頂きました。


いずれの施設もフラッシュオフで写真撮影OKです。
    ①茅野市尖石縄文考古館(当館から車60分)
営業時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
毎週月曜日(休日の場合を除く)
料金;大人500円、高校生 300円、小中学生 200円
国特別史跡尖石遺跡の出土品をはじめ、国宝「土偶」(縄文のビーナス)と国宝「土偶」(仮面の女神)など、八ヶ岳山麓の縄文遺跡から発掘された2000点余りの考古資料を展示しています。現存する国宝土偶五体のうち二体が展示されています。


    ②南アルプス市ふるさと文化伝承館(車45分)
営業時間
9:30~16:30
定休日
毎週木曜日、年末年始
料金:無料
国重要文化財の鋳物師屋遺跡の土偶や土器など、市内の遺跡から出土した考古資料、昔懐かしい民具などを展示しています。館内職員の方が丁寧に案内説明してくれます。


    ③井戸尻考古館(車40分)
営業時間
9:00~17:00
定休日
月曜日(祝日が月曜日の場合は開館、その翌日が休館)
料金;大人(高校生以上)310円、小・中学生150円
 
始祖の女神像
 
南に秀麗富士を望み、正面に南アルプスの甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山を仰ぐ、八ヶ岳の南麓に井戸尻考古館はあります。造形豊かな数多くの土器と、縄文農耕論や縄文図像論など、独自の研究と展示は一見の価値があります。徒歩1分に歴史民俗資料館があります。


    ④釈迦堂遺跡博物館(当館から車60分)
営業時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
火曜日と祝日の翌日、年末年始
料金:一般・大学生 400円、小中高生 200円
中央道建設に先立ち、約2年間延べ2万人を動員し発掘調査された釈迦堂遺跡の出土品を収蔵展示する博物館。中央道釈迦堂パーキング上下線より徒歩で行くこともできます。
5599点の重要文化財があり、中でも全国発掘数の7%にあたる1116点の土偶は全国的にも有名です。先ずはその数に圧倒されて、ひとつひとつの土偶に込められた想いを想像し胸が熱くなりました。姿勢を低くされてそれぞれの土偶たちと会話をしてみてください。


       春日居郷土館(車60分)
営業時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
火曜日
料金:一般・大学生 200円、小・中・高生 100円
桂野遺跡から出土した土偶「みさかっぱ」「ヤッホー」を展示されています。 また、ハンセン病患者救済活動で知られる医師小川正子の貴重な資料も展示されています。


    ⑥原始古代ロマン館(車90分)
営業時間
9:00~17:00
定休日
月曜日
料金:一般・高校生以上 200円、小・中学生 100円
 
ほぼ無傷な香炉型土器

縄文時代の竪穴式住居
黒曜石鉱山を営んだ縄文時代の集落が連なる大門川沿いの小さな博物館。長和町は黒曜石の山がある分水嶺を境として日本海側に位置し、八ヶ岳西南麓でおなじみの縄文土器とともに北陸や関東、東北地方との交流を示す土器がみられ、黒耀石のふるさととして文化交流の十字路の役割を果たしていました。体験館ではその多様な縄文土器の本物を見ながら、縄文土器づくり体験ができます。


    ⑦星ケ塔ミュージアム矢の根や(車60分)
営業時間
3月~11月 9:00~17:00
12月~2月 9:30~16:30  
年中無休
料金:一般・高校生以上 600円、小・中学生 300円
 
水運儀象台

黒曜石採鉱抗ジオラマ
国の史跡指定を受けた星ヶ塔黒曜石原産地遺跡など町内の埋蔵文化財を展示するミュージアムです。縄文時代の黒曜石採掘抗を忠実に再現したジオラマ、採掘イメージのパノラマイラストや町内で出土した遺物から縄文時代の黒曜石の交易と暮らしの様子を想像できます。



 

 
  当宿レストランホール入口に、縄文考古館のリーフレットコーナーがございます。
 
※考古館では基本、愛犬は車内等でのお留守番になりますので、熱中症の心配のないシーズンのお出掛けをご計画くださいませ。